ダメ人間更生記録

ダメな自分を変えるための記録

記録の始まり

齢30を目前にして自分がダメ人間だということを知った。

 

先月長年付き合った彼女に振られた。

初めての恋人だったので失恋も当然初めて。これまでの人生で感じたことのない絶望感と深い悲しみに襲われた。

自分の人間性をすべて否定されたような感覚だった(別れ際彼女にダメなところを挙げてもらったところ少なくとも20個以上あった)。

彼女は素晴らしい女性で私から見ると欠点らしい欠点もなかった。唯一あるとすればそれは私と長期間交際をしていたことだ。私と別れたことでやっと彼女は幸せな人生を歩むことができそうだ。実際、後日彼女に聞いたところによると、解放感がすごく非常に伸び伸びと日々を謳歌しているとのことだった。

 

一方私は空っぽになってしまった。人生の意義と思って打ち込んでいたものがあったが彼女がいなくなったことで、この道を極めたところでこの先私の隣で彼女は笑っていないのだな、と思ってしまい完全に心が折れてしまった。情熱を注いでいたはずのそれに対して完全に熱意がなくなってしまった。

自分のアイデンティティだと思っていたものを同時に2つ失ったことで人生で初めて生きる意味がわからなくなってしまった。

 

現在の私の状況はというと実家暮らし、貯金無し、借金あり、非正規雇用、さえない風貌、性格も別に良くない、おまけに友達もほぼいない、という誰が見ても残念な構成となっている(本当に恋人がいたことが奇跡である)。それでも彼女と、それから情熱を注げる大義があればなんとか生きていけていた。だが、指針を失った今となってはそれらをただただ言い訳にして日々の生活から逃げていただけなのだと悔やんでも悔やみきれない事実を突きつけられるばかりである。

思い返せばまともに生きることから逃げ続けた人生だった。漫然と生き、与えられたものを消費してやりすごすだけの日々。その時その時の感情だけで選択をしてきた結果、散漫な経歴となったチグハグな過去。いわゆる普通の人になれないことが苦しくて個性という言葉を盾に好き勝手やっていた。それでもなお自分はいつか何者かになれるのだと根拠のない自信だけで突き進んできた人生。

 

やり直したい…。いややり直したところで当時に戻ればまた同じことを繰り返す。今回私が自分のダメ人間ぶりに気付けたのは間違いなく、これまでの人生の積み重ねの結果彼女に振られたからである。

変わるなら今しかない。そして人生の修正と考えたときにおそらく今回が最初で最後の機会だと思う。結果的に変われるリミットギリギリのところでチャンスを与えてくれた彼女には感謝の念しかでてこない。ありがとうございます。

 

このブログはダメ人間の私が変わるために日々の記録を残す場です。シンプルに目の前に立ちはだかる現実という名の怪物が手ごわすぎて心細いので、自己の心の安定を図る目的で始めました。有益な情報はないかも知れません。弱音も吐くと思います。それでもインターネットの隅っこで公開するのは孤独に耐えられないからです。万一読んでくださる方がいらっしゃったら本当にありがとうございます。

人は一人では生きてはいけないけれど、漫然と生きる分にはわりと他者と関わらなくても生きていけました。でもそれではダメだと思うので、変わりたいので今この時より記録を始めたいと思います。よろしくお願いします。